Roamers Lifeという生き方

エストニアをベースに無拠点生活を目指す奮闘記

最近、生きている心地がしないあなたへ

諦める力

 

今回紹介するのは、為末大さんの『諦める力』という本です。

 

諦めるという言葉は、ネガティブな意味が感じられますよね。逃げているように感じたり、投げたしたり。

しかし、別の意味があるそうです。

諦めるという言葉の語源は「明らめる」だという。仏教では、心理や道理を明らかにしてよく見極めるという意味で使われ、むしろポジティブなイメージを持つ言葉だというのだ。

そこで、漢和辞典で「諦」の字を調べてみると、「思い切る」「断念する」という意味よりも先に「あきらかにする」「つまびらかにする」という意味が記されていた。

諦めるとは、元々ポジティブな意味だったのに、いつからかネガティブな意味で使われるようになってしまったのです。

 

諦めるという言葉を見つめ直すと、

「自分の才能や能力、置かれた状況などをあきらかにしてよく理解し、今、この瞬間にある自分の姿を悟る」

ということになります。

 

感想

この本には痛快さがありました。

私は、商業高校出身です。

その時、情報処理科という学科にいたので、高校1年からプログラミングを学んでいました。特に、国家試験に力を入れていたこともあり、応用情報技術者試験という国家資格まで取得しました。

私は元々、パソコンが好きだったわけでもなく、キーボードも2つ指でタッチしていたぐらいでしたが、クラスメートの中には自作でパソコンを作っているツワモノまでいました。

そんな状況の中、プログラミングを勉強し、部活でもパソコン部のようなところにいたので、一日中プログラミング漬けのような感じでした。その生活を3年間続けましたが、一向にプログラミングが上達しませんでした。自分自身もプログラミングは好きではありませんでしたし、ディスプレイと数時間にらめっこして、座りっぱなしという状況が好きになれず、勉強にも身が入らないといったところでした。

先生からは、「努力が足りない」とか「そんなこともできないなら、何やっても一緒」と怒られ、いかに怒られない程度にサボるかが重要な尺度になっていました。(笑)

(ある程度は、できるように勉強はしてましたよ笑)

 

皆さんもこんな経験をしたことはないでしょうか?

私は小学1年生から兄の影響で野球をやっていました。その頃からコーチや監督に言われたのは、「イチローは努力の天才」「努力すれば報われる」「諦めるな」「最後までやりきれ」と色々言われてきました。

 

私も、馬鹿正直にそれを信じて、素振りをしたり毎朝早起きして走ったり、坂道ダッシュをしたりした記憶があります。しかし、そういった練習を好きにはなれませんでした。やっぱり、紅白戦とか練習試合とか試合の方が楽しかったです。

イチロー選手のように、四六時中野球について考えたり、苦しい練習を続けることはできませんでしたし、モチベーションも湧きませんでした。

今思えば、自分の才能が野球にはなかったということかもしれません。

 

本書にも書かれていましたが、イチロー選手や錦織選手のようなトップスターの存在の人たちは、練習を苦として捉えてません。楽しくて楽しくて仕方がないそうです。一つ一つの練習は、苦しいものですが、それで成果がついてくるからやめられない。という状態に入るそうです。

しかし、その分野に置いて才能がない人は、苦しい練習をしても成果が一向に現れなかったり同じだけ努力しても同じパワーを発揮できない。だから、楽しいとも思えない。しかし、周りの言葉や世間の言葉から「諦めるな」「努力は報われる」と言われるから辞めることができないというサイクルに陥ってしまいます。

 

本書で痛快な一言があったので紹介します。

スポーツの世界では、とりわけ「中途半端なところで諦めるべきではない」という価値観が強い。途中で諦めたら、どの世界に行っても同じことが続くぞ、とお決まりのように言われる。そう言う人には聞いてみたらいい。

「では、あなたは僕がやめずに続けたとして、どのくらいまで行くと思いますか」

その問いに対する答えが具体的で根拠のあるものなら、考え直すのもありだと思う。しかし、ただ「諦めるな」と行っているだけなら聞き流せばいい。

 まさに、高校時代に先生から言われていたことそのもので読んでいて痛快でした。お決まりの言葉を言われてもへこたれることなく、聞き流せばいいのです。

注意が必要なのは、聞かないのではなく、聞いた上で忘れると言うことで。「そう言う考え方もありますよね」と受け止め流す。

ビジネスで成功している人で尊敬する人でも完璧はありません。人間だから間違えることだってあります。自分の価値基準に照らし合わせた時に、自分には合わない考え方だと思ったら聞き流すと言うことも覚えないと自分が潰れてしまいます。

 

 

最後に、努力ってなんだといつも私は考えてしまいます。

私の定義ですが、「ある目標を達成するまで、あきらめずに「やるべきことを行う」こと」を意味しているのかなと思っています。これは、以前にGRITと言う本を読んだときに考えた定義です。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

 今回、「諦める力」を読んで、改めて”努力”を考えてみるのもいい機会かもしれません。

この私の定義に置ける”諦めずに”というのは、あと少しで成功しそうな状況と思えるものだったり、辛いけど客観的にみると成果が出ているという状況に置いてです。

「やらされている感」があったり、続けることが義務的になっているというものではありません。

 

そして、才能という言葉。

これも「なんだ?」と思いました。

才能のある分野を見つける基準として、私は周りからは「頑張ってるね」「努力しているね」「成長したね」と言われているけども自分はそんなつもりはないという状態にある分野だと思っています。

呼吸をしてても苦にならないのは、たまたま呼吸をする才能があったということではないかなぁ。

鼻が詰まっている時って、鼻を噛んだり、水を飲んでみたり、呼吸するのに努力しますよね。

 

 

ぜひ、今生きている心地がしない人や「諦めるな」と言われて変な気持ちがしたことがある人、今進路で悩んでいる人には読んで欲しいです。

 

 

続編もあるようです! 

逃げる自由 〈諦める力2〉

逃げる自由 〈諦める力2〉

 

 

ミニマリストになろう【書籍編】

なぜ電子書籍なのか

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数年前までは、私も電子書籍って目が疲れるし、紙の本の方が愛着が湧くし、紙だと付箋とかもつけられるからやっぱ本って紙じゃなきゃ!と思っていました。

しかし、ノマドという生き方に出会い、ミニマリストという考え方に出会ったことで考えが一気に変わりました。

それから、電子書籍Kindleアプリで読み始めました。すると、めっちゃ便利ということに気がつきました。

 ・買いたい時に買える

 ・デバイスさえあればいつでもどこでも読める

 ・片手で読める

 ・いつでも見直せる

 ・付箋もペン書きもメモもできる

 ・どれだけ本を買っても質量が増えない

 ・本が安く買える

ざっとこのぐらいのメリットを実感し、今でも愛用しています。

 

買いたい時に買える

紙の本だと、読み終わったら本屋に行って面白そうな本を物色してから買うという選択肢もありますが、Amazonほしい物リストに追加した本を注文するという方が主流ですかね。

どちらにせよ、本屋に行く時間もなかったり、注文してから半日は待たされたりしますよね。

電子書籍であれば、本が読み終わってからAmazonで次の読みたい本を探し、Kindle版に指定して"1-Click"で注文すれば数分で次の本を読むことができます。

同じAmazonを使っても半日以上早く読み始めることができるので、それだけ多く読書することが可能になります。

 

バイスさえあればいつでもどこでも読める

本って持ち歩くの大変ですよね。以前、肩をすくめるアトラスという本を読んでいた時は大変でした。(図書館で借りた本なので当然紙でした。)

 

keisuke-chiba.hateblo.jp

 この本は、1200ページを超えるので毎日辞典を持ち歩いている気分でした。電車に乗って本を読もうと思うと腕が疲れますし、広げられない。

最後の方は腕が慣れてきて結構長時間でも読めましたが....

バイスが図書館のようになってますので、次々と新しい本を読めますし、カバンを持たない日でも空き時間に読書ができます。

 

片手で読める

片手で読書ができるというのは大きいです。特に電車が混んでいて座れない時に重宝します。電車の揺れは突然きますよね。紙の本だと両手を使ってページが閉じないようにしながら読書をしなければいけません。電車の中でつり革に掴まらないで、両手で読書をしている時って、揺れに対応する必要があるので読書に集中できませんよね。

ましてや満員電車だと、紙の本を取り出すのって他人にも迷惑をかけてしまいます。

片手で読めるし、デバイスで読める電子書籍ならどこでも読めます。

 

いつでも見直せる

紙の本を数十冊持ち歩いている人を見たことはあるでしょうか?または、本棚を背よって職場や学校に通っている人はいるでしょうか?

そんなことしてる人いないですよね笑

電子書籍なら毎日、本棚を持ち歩くことができます。実際、一冊ぐらいしか読まないですが、ふと思い出した時に、別の本を読み直すことが可能になります。

「この間読んでいた本に面白いこと書いてあったなー」と引用したくなった時に、紙の本だと、帰宅後にその作業をすることになりますが、電子書籍ならすぐに探し出すことが可能です。

本によっては、コピペもできるので、素早く引用が可能になります。

 

付箋もアンダーラインもメモもできる

私の場合は、移動中の読書が多いです。そのため、電車の中で気になった部分があった時に、付箋やペンをカバンから取り出すなんてできません。

電子書籍なら指先で付箋もアンダーラインもメモ書きまでできます。

付箋がなくなることもインクがなくなることもないです。

 

どれだけ本を買っても質量が増えない

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ミニマリストとして生きて行くならこれは大きな問題です。紙の本は、1冊1冊は小さくても長年買っていれば、相当な質量になってきます。

家に本棚が必要になります。すると、家のスペースが狭くなります。

引越しをするときも本を運ぶのにダンボールを何箱も使っちゃいますよね。

引越しが多い人は、ダンボールから出さない本もあるのではないでしょうか?

全ての本を把握できているでしょうか?

本に愛着あるし、いずれ読むだろうと置きっぱにしてある本を最後に読んだのはいつでしょうか?

私は、今まで買った紙の本を実家に置いていました。先日、久しぶりに見たら本が日焼けしていました。

日焼けしていない本でもダンボールに入ったままで誰にも見られない可哀想な状況でした。

電子書籍なら、あなたの愛着のある本を手元に置いておくことができます。

読書家の人でも家の中に本棚を作る必要が無くなります。それだけ、移動も楽になりますし、スペースもいりません。

 

本が安く買える

Kinlde版の本って紙として印刷しないですし、送料もかからないので、単行本よりも安く販売されています。

数十円〜数百円の違いですが、”塵も積もれば山となる”です。

年間で考えたら、同じ金額で何冊多く読めるのだろうか。。。

 

 

電子書籍にしたことで、読書することが好きなりました。たまに図書館で紙の本を借りますが、両手で持たないといけないというのが不便でした。

また、混んでいる電車では読書できないというのも大きいです。

ミニマリストを目指す人は電子書籍に移行しましょう!

 

Kindle for Mac [ダウンロード]

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世界中に家が持てる時代 Co-living

ノマドってやっぱり難しそう

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ノマド(多拠点生活)をするハードルって

1)仕事の問題

2)住む家の問題

3)家族の理解が得られない

というのがあると思います。この順位は、人によっても異なりますよね。

 

仕事の問題

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仕事は、独立してフリーランスになった人は「時間」と「場所」に縛られることなく仕事ができるので、世界中を旅しながらでも仕事ができますよね。(クライアントと対面で会うことが仕事の方は難しいですが。)それでも、世界中にクライアントが持てれば、できるかもしれません。

2017年版フリーランス人口が先日ランサーズで発表されました。

www.lancers.co.jp

人口は、1,122万人になったそうです。去年の調査から5%アップしているそうです。

ただ、この人口は広義のフリーランスの数なので、ノマドのように自由に飛び回るフリーランスはごく僅かでしょう。

 

私は、フリーランスだけがノマドになれる人だとは思っていません。

特に注目したいのは、リモートワーカー&テレワーカー(以下リモートワーカー)です。

リモートワーカーは、会社員です。日本の大多数の会社では、リモートワーカーは消極的なとらわれ方がされています。

「子育てで仕方がなく」「両親の介護で仕方がなく」というように。だから、周りの同僚も、嫌な顔をしてしまう。そんな同僚たちの顔を見ていたら、リモートワークの申請するのやめよう。

 

リモートワークは、オフィスに出てこれない人が「仕方なく」申請するものという感じが日本ではあります。

一方、リクルートYahoo! JapanMicrosoftサイボウズなどの企業では、リモートワークを推奨し、社員に出社禁止を呼びかけてたりします。

このように、大手企業や外資系企業では次第にリモートワークが推奨されています。

 

オフィスに出社して仕事をしないと、仕事ができないというのは幻想です。

ノートパソコンが世に出た時に、外で仕事をするのはセキュリティ的に危ないという風潮がありましたが、今では企業からノートパソコンが支給されています。

また、AmazonKindleを出した当初、「電子書籍では本は読めない」とよく言われていました。日本では、今もなかなか普及は進んでいませんが電子書籍の方が安いし便利という声も上がっています。実際私は、すべての本を電子化しました。

 

リモートワークも今後広がりを見せると思います。

週2日出社すればいいとなれば、東京と軽井沢二拠点生活だって可能です。これも立派なノマドです。

強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

 

以前も紹介しました、この本にはオフィスを持つ必要がない理由と実践するナレッジが書かれています。

 

 住む家の問題

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人間は、有機物で存在があるので、住居が必要です。どれだけVRが発達しても、住居までVRにはならないでしょう。(外装や内装はなるかもしれませんが...)

多拠点居住をしようと考えると、『家賃』って大きな問題です。

季節ごとに住まいを変えようと、四拠点生活を始めたとします。普通に考えると、4つの家を借りるので、一箇所借りていた時よりも4倍の家賃がかかってしまいます。

今は便利な時代なので、その四拠点をAirbnbで貸し出そうと考えました。人によっては、副収入として利益まで出ちゃうという人もいるかもしれません。しかし、まず4拠点を借りるための物件探し、敷金礼金、契約の手続きにお金も時間も掛かります。

 

じゃあ、家借りなくていいようにAirbnbで住み替えればいいじゃん。となりますね。Airbnbをフランクフルトで使ったことがありますが、ホストとのやりとりがめんどくさんですよね。何回もやりとりを重ねたり、1ヶ月住もうと思ってたら、別の予約が入ってて条件に合う人を一から探さないといけないとか。

あと、一泊3000円ぐらいするので、長期滞在するには高いです。

keisuke-chiba.hateblo.jp

 

色々と問題がでてきます。

 

そこで今回は、海外のサービスを紹介したいと思います。

1.ROAM

www.roam.co

Roamは、月額20万で世界中のRoamハウスに住むことが可能になるサービスです。

拠点は、ロンドン・東京・マイアミ・バリ島の4拠点あります。なんと、東京の赤坂にもあるんです。

Roamは、元ホテルを改装したり、豪邸を改装したりと、デザインにもこだわっています。あと、ワーキングスペースも完備していて、家とオフィスがくっついた職住一体となった場所になっています。

海外を飛び回るノマドにはいいかもしれません。

ただ、月額20万円なので、ざっと年収1000万円以上ある人でないと使えないのが難点です。

 

2.WeLive

www.welive.com

次に紹介するのが、あのコワーキングスペースのWeWorkが手がけるサービス。WeLiveです。このサービスは、アメニティーが揃ったシェアハウスを低価格で提供するものです。さっきのRoamとは異なり、1拠点毎に家賃が発生します。

一緒に住むCo-Livingを重視しているだけあって、ユーザー間のコミュニケーションが充実しているみたいです。

最も安い料金が、月15万円ほどです。

拠点は、ニューヨークとワシントンDCの2ヶ所です。もともと、ニューヨークに安く住める家を提供したいというところから始まっています。

今後、WeWorkのコワーキングスペースがある都市に展開していきそうですね。

 

3.StayAwhile

stayawhile.com

StayAwhileとは、世界中のホテルに泊まり放題の定額サービスです。

2017年春にニューヨークのホテルで正式リリースされる見込みです。

今年の秋には、パリ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ベルリン、ロンドン、アムステルダムに展開する予定です。

料金に関しては、まだ不明です。

 

4.Zoku

livezoku.com

Zokuは、アムステルダムのホテルですが、名前の由来は日本語の「族」から来ているそうです。

Zokuは、Co-Livingを意識していて、民泊×コワーキングスペースのような形です。イメージがしづらいですが、詳しく知りたい方は、リンクからみてください。

価格は一泊1.3万円ぐらいです。

拠点は、ヨーロッパを中心に広げ10年以内に世界50拠点まで広げる予定だそうです。

Zokuは、定額ではありませんが、Co-Livingサービスという観点で取り上げました。

 

 

このように、住むことに関しても障壁が緩んで来ています。

 

家族の承諾というのが家族持ちの方には大きなハードルになりますよね。ノマド生活は、独身のうちに謳歌すべきなのかもしれません。

それとも、理解あるパートナーと出会い、家族でノマド生活を送れるようにするかですね。

 

テクノロジーの発達によってノマドになるのが、簡単になった時代が現代です。

「オフィスじゃないと仕事はできない」「自分の家を持たないと一人前じゃない」という固定概念から解き放たれて、自分の心がワクワクするような人生を歩みましょう!

ノマドは、あくまで一つの選択肢です。

 

自分の「幸せ」の物差しを持って、一度きりの人生を悔いのないように生きましょう♪

多拠点居住という生き方

そして、暮らしは共同体になる。

 今回紹介する本は、『そして、暮らしは共同体になる。』です。

 

この本は、オイシックスという美味しくて安全な野菜を売るECサイトを運営する会社が中心に書かれています。

衣食住というのは、人間生活において切っても切れないものです。

その、"食"の部分でオイシックスについて触れられていました。

この本の面白いのは、話題に上がった料理の作り方がコラム書きされているところなんです。作者の佐々木俊尚さんが料理本を書かれることが多いそうで、そのエッセンスが詰まっている本でした。(僕個人は、あまり料理が得意ではないので、参考にならないのですが、料理好きの人は参考にしてみてはいかがでしょうか。)

 

上昇志向と反逆クール 

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上昇志向とは、「上へ上へ」目指していくことです。具体的には、高度経済成長の時代の意識で、「年収をあげたい」「もっと豊かな生活をしたい」「高級車に乗りたい」「高級マンションを買いたい」という上を目指す行為のことです。

反逆クールとは、「外へ外へ」目指していくことです。具体的には、ヒッピーやオーガニック原理主義のようにアウトサイダーとして「大衆は理解していない真実を、自分だけが理解している」という考えのもと、外の世界を目指し、大衆から離れて行く行為のことです。

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この本で紹介されていた言葉で面白かったのは、みんなが反逆クールに憧れを抱き、アウトサイダーを目指すと

「『反消費社会』を消費して『消費社会』がさらに成長していく」

状態になると言っていたところでした。

反消費的に、生きることがかっこいいと思って発信していたことによって、大衆が煽られ、結果的に消費社会が大きくなってしまうという矛盾が起こります。

(ストリートファッションなんかが代表的ですね。)

 

今、現れているのは、「上へ」でも「外へ」でもない「横へ、横へ」という動きです。

「横へ横へ」というのは、ごく平凡ではあるけど『幸せ』だなって感じられる暮らしを求めていることです。そして、反逆クールの大衆から離れるという行動をとるのではなく、大衆との接点も持つという姿勢を持っていて、持続性のある共同体を作ろうとするのが特徴です。

 

次に、多拠点居住についてです。

続きを読む

千葉、休学したってよ。

4月4日休学しました。

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春ですね♪

東京でも桜が満開になってきてます。

都心では、ホトトギスの鳴き声が聞こえないのが残念ですが...

 

春といえば、入学・進級・就職など新たな門出の季節です。

私、千葉恵介は明治大学を休学します。というよりしました。笑

 

大学を卒業はできますが、大学に通っていてはできないこと。そして、大学以上にやりたいことが見つかったからこそ、探求したいという思いに狩られたので、休学しました。

keisuke-chiba.hateblo.jp

「大学=専門領域を極める=やりたいことを追求する=休学する」という論理に行き着いちゃいました。

 

休学して何するの?

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以前Facebookでも投稿しましたが、不動産のHOME'Sを運営する株式会社Lifull(旧ネクスト)が主催するビジネスコンテストで入賞させていただきました。

休学中に、このアイデアをブラッシュアップして、事業化に向けてまずはプロジェクトベースでサービス開発をしていこうと思っています。

 

休学する意味ってあるの?

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大学3年生であれば取得すべき単位数も少ないし、 必修授業もほとんどない。なら、別に休学しなくても、事業を作っていけるんじゃない?

という疑問が出てくると思います。

 

確かに、その通りだと思います。以前のブログにも、半期12単位取れれば卒業できるということを書きました。

実際に、4月3日〜4日の昼まで休学しようか迷いました。コマ数が少ないから、大学に通いながらでも、サービス開発できそうかもと。

 

昨日は、通学定期の更新でもあったので、定期証明書と授業表をもらいにとりあえず学校に行きました。授業表を元に、仮に大学に通うとして面白そうな取りたい授業を選んでみたのですが、キャンパスに毎日のように通わなければいけなくなりそうになったのです。

そのため、休学届けを事務室に出しに行きました。

 

休学の決め手

休学した最も大きな理由は、大学という仕組みが"定住"を前提としたものだからです。具体的に言いますと、明治大学の授業では出席を求めることが多々あります。出席を取らない授業もありますが、授業をネット配信しているわけではありませんので、出席をしなければ、講義の内容がわからないので、結果的に単位を落とすことに繋がります。

他大学では、授業をネットで配信しているところもあるようですが、明治大学では実施されていません。

 

今回立ち上げたいサービスは、ノマドのような多拠点生活者向けのサービスです。

サービスを立ち上げるに当たって物理的な移動をしながらサービスを作る必要が出てきます。

そんな中、大学の授業に毎週出席するのは不可能と判断しました。もし、大学に通うとなれば、単位を諦める必要があります。

 

テクノロジー系のサービス立ち上げなら、時間さえ確保できれば、大学に通いながらでも立ち上げられますが、物理的に動き回ることを考えて今回は休学という選択肢をとりました。

 

ノマドは、まだまだ苦行のような立場にあります。今回、ノマド的に生きるためにも休学という選択肢をとりました。この選択によって、今後苦しい経験をしたり悩んだりすることもあるかもしれません。

しかし、喜怒哀楽すべて揃って人生。苦しい経験をした直後は、辛いし楽しいものではないです。しかし、この苦しみを乗り越えた時初めて、あの時楽しかった。と思えるのではないかと思っています。

 

今まで、口だけのやるやる詐欺的な側面があったことも事実です。休学を通して、ノマディックライフを実践し、サービス開発を進め、皆さんにお披露目できる日を楽しみにしています!

 

逆説のスタートアップ思考

逆説のスタートアップ思考

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

 

前々回も紹介したこの本ですが、Kindle版が出てたので、読みました!

スタートアップは、直感的に見えて、実は反直感的でなければならないであるとか、「競争」をする時点で負け犬だとか。

スタートアップの見方が変わる本でした。

 

感想

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スタートアップは、指数関数的に成長曲線を描くというのは真理ではあるのですが、初めからスケールを考えるのではなく、「いかにスケールしないか」が重要と言うのが、なるほどなぁと思いました。

未完成でいいから市場に少しでも早くプロダクトを出して、検証する際にいきなりスケールしてしまえば、ユーザーに対して密着したカスタマーサクセスはできないし、顧客満足度も下がってしまいます。しかも、悪い口コミまで出かねないです。

だからこそ、最初は小さく初めて周りのユーザーがプロダクトを使って達成させたいゴールを一緒に伴走するぐらい関わることで、自分たちのプロダクトを愛してくれる熱烈なファンができるのだと痛感しました。

 

中でも、成功しているスタートアップは、サイドプロジェクトとして始まっていると言うのが面白かったです。

AppleYahoo!GoogleFacebookTwitterもSlackもGitHubもサイドプロジェクトとして、始まってここまで成長してきたみたいです。

サイドプロジェクトをできるだけ長く続け、できるだけ会社化を先延ばしにすると言うことも逆説的に書かれていました。

確かに、法人化してしまうと、登記までの手続きや財務などのバックオフィス、雇用関係など様々な業務が増えます。そうすると、本来プロダクトを作ったり、カスタマーサクセスにリソースを割かなければいけないのに、その他の業務に時間もお金もかかってしまいます。

 

できる限り法人化しないでスタートアップを行うという選択肢は、斬新でありながら本質的に思えました。

 

ぜひ、興味のある方は読んでみてください。

 

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

 

 

今回紹介した本は、元々はスライドシェアで馬田さんが紹介したものが出版化されたものです。

このスライドに乗っていないことも書籍の『逆説のスタートアップ思考』には入っているので、スライドを読んで興味がある方にはおすすめです。

指数関数的な飛躍型企業を創るには

シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法

シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法

シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法

  • 作者: サリム・イスマイル,マイケル・S・マローン,ユーリ・ファン・ギースト,ピーター・H・ディアマンディス,小林啓倫
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2015/08/05
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (2件) を見る
 

この本は、めちゃくちゃ勉強になりました。 

20世紀までは直線的な企業成長が一般的でしたが、21世紀の企業は、指数関数的な成長を遂げています。インターネットの登場により、物質社会から情報社会へと移り変わってきました。

この本では、シンギュラリティ大学で教えている21世紀型の経営理論が紹介されています。

 

シンギュラリティ大学とは

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そもそもシンギュラリティ大学とはなんだ思われるでしょう。

ウィキペディアによると

シンギュラリティ・ユニバーシティは、アメリカ合衆国シリコンバレーを拠点とする教育機関である。ユニバーシティと名が付いているが、独自の校舎もなく学位の授与もない。

と書かれています。

シンギュラリティの提唱者であるレイ・カーツワイル氏やヤフーの社内インキュベーター、ブリックハウスを立ち上げたイスマイル・サリム氏が創立した大学です。

本書によると、

シリコンバレーにあるNASAリサーチパークの敷地内に置かれ、大学院生向けのプログラムやエグゼクティブ向けのプログラムなど、様々なカリキュラムを提供している。

ただ、柔軟なカリキュラム設定をしているので、大学として認定は受けていません。そのため、学位などは与えられませんが、最先端の技術動向を学べ、世界トップクラスの研究者や経営者とネットワークが構築できるとあって人気を集めているそうです。

 

 

シンギュラリティとは?

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シンギュラリティってなんなの?となっている方もいるかと思います。

シンギュラリティとは、『特異点』という意味です。特異点というのは、今までの想像を超越するような現象が起きることを言います。

ここで言われているのは、技術的特異点のことで、最近話題の人工知能(AI)やブロックチェーンなどテクノロジーにおいての特異点のことです。

 

 シンギュラリティは、2045年に起きるだろうと言われ、45年問題と言われることがありますが、レイ・カーツワイル氏の新しい見解によると、テクノロジーの発展が加速していおり、2029年にシンギュラリティが起きるそうです。

シンギュラリティは、刻々と向かってきています。

 

 

飛躍型企業とは 

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本書では、

飛躍型企業 (Exponential Organization, ExO)

加速度的に進化する技術に基づく新しい組織運営の方法を駆使し、競合他社と比べ て非常に大きい( 少なくとも10 倍以上の)価値や影響を生みだせる企業。

 と定義されています。

 

指数関数的な成長を成し遂げる飛躍型企業は、スタートアップのみならず、中小企業・大企業そして、 政府までもが可能であると言っています。

 

そして、その具体的なメソットが本書では書かれています。

具体的な内容は書けませんが、飛躍型企業(アップルやグーグル、ウーバー、エアービーアンドビー....)の事例をあげながら、「どんな経営理論を用いるのか?」「どんな指標を用いるのか?」「どのような思考法なのか?」などについて書いてあります。

 

飛躍的成長を実現させたい方必見ですよ! 

シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法

シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法

  • 作者: サリム・イスマイル,マイケル・S・マローン,ユーリ・ファン・ギースト,ピーター・H・ディアマンディス,小林啓倫
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2015/08/05
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (2件) を見る
 

 

 合わせて読みたい本としては、エリック・リース氏のリーンスタートアップですね。

リーン・スタートアップ

リーン・スタートアップ