Roamers Lifeという生き方

エストニアをベースに無拠点生活を目指す奮闘記

逆説のスタートアップ思考

逆説のスタートアップ思考

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

 

前々回も紹介したこの本ですが、Kindle版が出てたので、読みました!

スタートアップは、直感的に見えて、実は反直感的でなければならないであるとか、「競争」をする時点で負け犬だとか。

スタートアップの見方が変わる本でした。

 

感想

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スタートアップは、指数関数的に成長曲線を描くというのは真理ではあるのですが、初めからスケールを考えるのではなく、「いかにスケールしないか」が重要と言うのが、なるほどなぁと思いました。

未完成でいいから市場に少しでも早くプロダクトを出して、検証する際にいきなりスケールしてしまえば、ユーザーに対して密着したカスタマーサクセスはできないし、顧客満足度も下がってしまいます。しかも、悪い口コミまで出かねないです。

だからこそ、最初は小さく初めて周りのユーザーがプロダクトを使って達成させたいゴールを一緒に伴走するぐらい関わることで、自分たちのプロダクトを愛してくれる熱烈なファンができるのだと痛感しました。

 

中でも、成功しているスタートアップは、サイドプロジェクトとして始まっていると言うのが面白かったです。

AppleYahoo!GoogleFacebookTwitterもSlackもGitHubもサイドプロジェクトとして、始まってここまで成長してきたみたいです。

サイドプロジェクトをできるだけ長く続け、できるだけ会社化を先延ばしにすると言うことも逆説的に書かれていました。

確かに、法人化してしまうと、登記までの手続きや財務などのバックオフィス、雇用関係など様々な業務が増えます。そうすると、本来プロダクトを作ったり、カスタマーサクセスにリソースを割かなければいけないのに、その他の業務に時間もお金もかかってしまいます。

 

できる限り法人化しないでスタートアップを行うという選択肢は、斬新でありながら本質的に思えました。

 

ぜひ、興味のある方は読んでみてください。

 

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

 

 

今回紹介した本は、元々はスライドシェアで馬田さんが紹介したものが出版化されたものです。

このスライドに乗っていないことも書籍の『逆説のスタートアップ思考』には入っているので、スライドを読んで興味がある方にはおすすめです。