Roamers Lifeという生き方

国を超えて多拠点生活を目指す奮闘記

多拠点居住という生き方

そして、暮らしは共同体になる。

 今回紹介する本は、『そして、暮らしは共同体になる。』です。

 

この本は、オイシックスという美味しくて安全な野菜を売るECサイトを運営する会社が中心に書かれています。

衣食住というのは、人間生活において切っても切れないものです。

その、"食"の部分でオイシックスについて触れられていました。

この本の面白いのは、話題に上がった料理の作り方がコラム書きされているところなんです。作者の佐々木俊尚さんが料理本を書かれることが多いそうで、そのエッセンスが詰まっている本でした。(僕個人は、あまり料理が得意ではないので、参考にならないのですが、料理好きの人は参考にしてみてはいかがでしょうか。)

 

上昇志向と反逆クール 

f:id:keisuke_chiba:20170405192918j:plain

上昇志向とは、「上へ上へ」目指していくことです。具体的には、高度経済成長の時代の意識で、「年収をあげたい」「もっと豊かな生活をしたい」「高級車に乗りたい」「高級マンションを買いたい」という上を目指す行為のことです。

反逆クールとは、「外へ外へ」目指していくことです。具体的には、ヒッピーやオーガニック原理主義のようにアウトサイダーとして「大衆は理解していない真実を、自分だけが理解している」という考えのもと、外の世界を目指し、大衆から離れて行く行為のことです。

f:id:keisuke_chiba:20170405193244j:plain

この本で紹介されていた言葉で面白かったのは、みんなが反逆クールに憧れを抱き、アウトサイダーを目指すと

「『反消費社会』を消費して『消費社会』がさらに成長していく」

状態になると言っていたところでした。

反消費的に、生きることがかっこいいと思って発信していたことによって、大衆が煽られ、結果的に消費社会が大きくなってしまうという矛盾が起こります。

(ストリートファッションなんかが代表的ですね。)

 

今、現れているのは、「上へ」でも「外へ」でもない「横へ、横へ」という動きです。

「横へ横へ」というのは、ごく平凡ではあるけど『幸せ』だなって感じられる暮らしを求めていることです。そして、反逆クールの大衆から離れるという行動をとるのではなく、大衆との接点も持つという姿勢を持っていて、持続性のある共同体を作ろうとするのが特徴です。

 

次に、多拠点居住についてです。

 

多拠点居住について

f:id:keisuke_chiba:20170405193633j:plain

作者の佐々木さんは、東京と軽井沢と福井で三拠点生活を実践している方です。

佐々木さんが三拠点生活で会徳したことが3つあげられています。

1)移動の自由が楽しめるようになったこと。

2)所有するものが減ってきたこと。

3)人間関係のネットワークが多層化してきたこと。

詳しい説明は、本書で読んでみてください。

 

私も、所有するモノを減らすことを心がけています。きっかけは、シェアハウスに住むことになったからです。

keisuke-chiba.hateblo.jp

 シェアハウスが、4人一部屋のドミトリーのため、荷物を置くスペースがそもそも限られています。そのため、一人暮らしの家に置いていた荷物を整理したことで心も軽くなりました。

それから、シェアハウスに住み数ヶ月が経ちましたが、まだまだモノを減らせるなとわかってきたので、先日荷物を減らしました。

その甲斐あってか、スーツケース2つ分ぐらいの荷物の量になっています。

将来的には、スーツケース1つ分ぐらいの荷物にしたいです。

また、機会があるときに、どうしたらミニマリストになれるのか?というような記事を書きたいと思います。

 

クローゼットやタンスの中を確認してみてください。ここ数ヶ月、数年使ったこともないようなものがゴロゴロ出てきますよ。

そんな愛着を持てないものは無くした方が、心がスッキリしますよ!

愛着を持てるモノを少しだけ持つミニマリストになった方が、身も心もスッキリしますし、自分のスタイルを見つけられるので、自信が湧いてきます。

自分に似合う服やアイテムを少しだけ持つことでエネルギー溢れる自分になりましょう。

 

話がそれてしまいましたが、

多拠点生活というのは、ミニマリストになれるだけでなく、リスク回避(セーフティーネット)にもなるんです。

2011年3月11日の東日本大震災があり、多拠点生活というのが注目されました。なぜなら、1箇所に定住するということで失うものが計り知れないからです。住む家だけじゃない。財産も友達も仕事も。

中央集権というのは、昔は効率的で安全とされていましたが、現代では脆弱なシステムとみなされ始めています。

佐々木俊尚さんの会徳された3つ目にもあるように人間関係の多層化。とあるように、1箇所に定住する人よりも3箇所に人間関係が多層になっていきます。そのため、ぶらぶらしているように見えて実は、定住している人よりも想定外な事態に遭遇したときにも安定できるのです。

草や木もそうですが、いたるところに根を張り伸ばしていくことでそんじゃそこらの衝撃にはびくともしません。

 

人間も、多拠点に根を張ることで、何があってもビクともしないようになるのではないでしょうか。

 

所有するモノが少なければ、少ないほど身軽に移動ができます。不確実な世の中だからこそ、身軽になった方がいい時代ですね。

 

新たな共同体の再興

f:id:keisuke_chiba:20170405193756j:plain

興味深いことが最後に書かれていたので、紹介します。

『ノームコア』という概念があります。ノーマルなコア(普通という中核)という意味です。

このノームコアという言葉を作ったホールというグループで、2013年に発表された「ユーズモード:自由に関する報告書」での言葉が興味深かったです。

「『他人と違う』ということを極めたら、本当にカッコいいのは、『皆と同じ』を極めることだ」

独自であることがカッコいいというスタイルを超越して、「皆と同じ」という新しい正統派のスタイルがやってくるのです。

『個性』を大切にと育ってきた割に、みんな没個性的になっていると思っていました。

実は、大衆消費によって個性的ファッションやライフスタイルが生まれたことで、個性が埋もれてしまうという現象が生まれてようです。

 

他人や世間が言う幸せの定義ではなく、自分の心が『幸せ』を感じる心地よい暮らしを追求する時代が現代なんだと思います。

 

そんなことを考えさせてくれた本でした。

 

 

多拠点生活というキーワードが気になる方へ

合わせて読みたい本として 

フルサトをつくる 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方

フルサトをつくる 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方