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Nomadic Lifeという生き方

国を超えて多拠点生活を目指す奮闘記

21世紀に必要な思考力

Q思考

Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法

Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法

 

 先週はほとんど読書ができないぐらい忙しく、北鎌倉に引っ越してから少しずつ読書量を取り戻しつつあります。

今回、読み終わるのに2週間ぐらいかかってしまいましたが、Q思考を読破したので、ご紹介したいと思います。

 

私たちは、学校でも会社でも『答え』を求められます。質問することは無知の証拠であり、邪魔者扱いされてしまいます。Q思考の著者であるウォーレン・バーガー氏はアメリカのジャーナリストですが、アメリカでも同じ状況であると述べています。読んでいた時に、「日本のことかな?」と思ってしまうぐらいでしたが、日本だけでなくアメリカでも質問魔は嫌われ者になっているみたいです。

この本では、なぜこれからの社会では問う力が必要なのか?そして、どのようにして問いを立てればいいのか?を教えてくれます。

 

21世紀の思考法

先ほども述べたように、私たちは学校でも会社でも「答え」を求められます。学校教育では、答えは一つに決まっており、違う答えを書くとバツをつけられます。

私も親からはテストで高得点をとることが求められ、1+1が2であることを疑いもしませんでした。

高得点をとると褒められますが、質問をすると常識もわからないのかと怒られることも。

幼少期は、親にも先生にもたくさんの質問をぶつけていました。これは、全ての人に共通するでしょう。

しかし、いつしか質問をしなくなり、無知であることへの恐れから知ったか振りをすることもしばしば。

それを繰り返すうちに、問いを立てる立て方さえもわからなくなってしまった人もいるかもしれません。

 

企業に就職すると、膨大なタスク量に追われる日々。会議でも質問をすれば、白い目で見られる。「何かご質問は?」という問いかけは形式的なもので、質問が出ないのが良い企画という考え方が根付いてしまっています。

逆に、会議で「なぜ?」と問いかければ、上司から怒られるかもしれません。

 

では、なぜ「問い」は煙たがれ「答え」は賞賛されるのでしょうか?

19世紀に産業革命が起き、20世紀は工業社会になりました。工場では、大量生産が行われ、効率的に働く多くの労働力が必要になりました。そのため、何も疑問を持つことなく上司の言うことを忠実に従い働く労働者を育てる必要が出てきました。

日本で言えば、戦後の高度経済成長期がまさにそうです。その頃に、答えを見つけそれを忠実にこなす労働者を国をあげて育てるために日本の現代教育が築かれました。

そのため、ゆとり教育が始まるまでは、完全詰め込み教育が行われていたわけです。

私は、ゆとり教育を受けた世代ですが、詰め込み教育は依然続いていました。なぜなら、教育制度をトップダウンで変えたところで教員が詰め込み教育のやり方しか知らなければ、結局詰め込み教育が行われるからです。そして余った時間(総合や道徳などの授業)は、子供達に遊ばせるだけで、特に「問い」を立てさせる授業は行われないと言うのが今までです。

 

21世紀は、社会のありとあらゆる前提に「なぜ?」と問いかける必要があります。なぜなら、前提がテクノロジーによって覆るからです。

20世紀までに築かれた法律や社会システムがテクノロジーによって簡略化される可能性があるからです。そして、テクノロジーに対しても「なぜ?」をぶつける必要があります。

 

3つの重要な問い

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本書でも何度も登場する問いが3つあります。

1)「なぜ?」

2)「もし〜だったら?」

3)「どうすれば?」

この3つです。

全てのイノベーションは、「なぜ?」「もし〜だったら?」「どうすれば?」の問いから生まれます。

・なぜ、国境があるのか?

・なぜ、我々は生まれてきたのか?

・もし、自分の国が作れたら?

・もし、AIが生命体になったら?

・どうすれば、どこでもドアを作れるのか?

・どうすれば、空を飛べるのか?

などなど

ありとあらゆる質問を問い続け、自分が夢中になって追求できる質問にたどり着くことができれば、あなたはイノベーターになれる。

 

原因を見つける「5Whyの法則」

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この5Whyはリーンスタートアップでも用いられている。

5回「なぜ?」と問いかけると言うシンプルな方法で、真意に近くと言うものだ。

本書で紹介されている例えを引用すると、

「なぜ、運動するのか?」-「健康によいから」

「なぜ、健康に良いのか?」-「心拍数を上げるから」

「なぜ、それが重要なのか?」-「もっとカロリーを燃やせるから」

「なぜ、カロリーを燃やしたいのか?」-「体重を減らすため」

「なぜ、体重を減らしたいのか?」-「健康そうに見せなければという社会的なプレッシャーを感じるから」

 というように、運動する理由を深掘り潜在ニーズを見つけることができます。

なぜ、5回なのか?という質問に、無制限にしてしまうと、「宇宙はなぜ今のようになったのか?」と言う壮大な問いに迷い込んでしまうかもしれないので、どこかで適当なところで問うのをやめないといけない。そのため、キリのいい5回になったそうです。5回でなくても、3回でも6回でも満足のできる真理に辿り着くまで繰り返せばいい。

 

最近の私の問い

最近の問いは、「なぜ、法人化する必要があるのか?」という問いです。

この問いを発した前提を述べますと、私は「どうすれば、ノマドのように旅をするように生きるライフスタイルを手軽に実現できるのか?」という問いを持っています。それを実現させるために、ノマドのコミュニティを作ろうと考えています。ノマドは、時間にも場所にも囚われていないため世界中にいます。世界中を飛び回るノマドたちは、自分の母国は持っていますが、国家に囚われない生活をしています。ある意味では、難民なのかもしれません。

そんなノマドたちが互いに助け合える社会を非中央集権で実現させたいと考えています。「なぜ、中央集権ではなく分散型なのか?」という問いもあります。中央集権では、どこかに力が集中してしまい、不平等を生み出します。また、中央集権ではコミュニティとしても脆弱です。中央の人間は不正が可能ですし、中央が攻撃されればコミュニティが崩壊します。

何を中央にするのかという問いもありますが、世界中に散らばっているノマドのコミュニティに土地で縛られた中央はいらないという結論になりました。

そこで、現在ブロックチェーンで分散管理されたコモンズを作っています。

keisuke-chiba.hateblo.jpこの構想を考えていた初期の時期は、株式会社を立ち上げることに何の疑問も抱いていませんでした。しかし、最近は法人化することで、会社を中央とした中央集権型のコモンズになるという問題に気づきました。また、登記は国にされるのが一般的なので、土地に縛られるのも問題です。あとは、法人が信用される理由も中央集権によるものです。(国のお墨付きがあるから信用できると)

 

そのため、「どうすれば、法人化しないで事業をプロジェクト単位で実行していくのか?」というステップにきました。

そして、以前も読んだことがありましたが、ある記事を読み直し、ある一つの答えにたどり着きました。

それは、自律分散型組織(DAO)という組織形態です。ビットコインやイーサリアムが採用している組織形態です。

Colonyというスタートアップが、このプロジェクト単位で働けるプラットフォームを開発しています。この記事を読み返した時に、一つの解が見つかった気がしました。

もし、ご興味があれば、私のFacebook投稿もお読みください。 Facebook投稿のリンク先が、Colonyの記事です。

 

最後に

「問い」を立てようと力めば力むほど問いを立てられません。問いを立てるためにも、その答えがひらめくにもゆとりが大事です。

一度、その問いを手放して、置いて置くのも答えをひらめくためには大切な作業です。進化論で有名なチャールズ・ダーウィンも、問いを放置したことで、進化論のひらめいたそうです。

私は、読書をしている時や旅先で見知らぬ土地を歩いている時、入浴している時、ベットに入った時、自然の中に身を置いた時などにアイデアや問いの答えをひらめいたりすることが多いです。

共通項を出してみると、新しい体験やリラックスした状態にある時ほどひらめきやすいのだと思います。皆さんも経験があるのではないでしょうか?

 

だからこそ、クリエイターこそ旅をすべきだと私は思います。何かを生み出したり考えたりするには、旅で五感を刺激し、インスピレーションを受けることで第六感が発揮されると確信しています。

 

”クリエイターはノマドたれ”

 

Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法

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