Roamers Lifeという生き方

国を超えて多拠点生活を目指す奮闘記

隷属なき道

隷属なき道

隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働

隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働

 

 今回読んだ本は、"隷属なき道"という本です。

最近僕もFacebookベーシックインカムについて何度か投稿して来ましたが、この本でもベーシックインカムの重要性が論じられています。

ベーシックインカムは、「人を怠惰にするだけ」とか「現実的じゃない」とか色々批判されている一方、シリコンバレーの起業家などでは導入すべきという論調もあります。

この奴隷なき道を読むと、ベーシックインカムがなぜ必要なのか?どうして実現できると言えるのかが書いてあるので、ベーシックインカムに興味のある人は読んでみることをオススメします。

 

フリーマネーは人を怠惰にするのか?

貧乏な人はお金の使い方が悪いという考え方は、世間の常識として浸透しています。貧乏な人たちを支援する活動や制度は色々あります。

例えば、生活保護だったり食べ物の配給だったり。

そして、生活保護が不正受給されないように事務手続きがたくさんありコストがかかります。

2009年にロンドンで13人のホームレス男性に3000ポンドをあげるという実験が行われたそうです。

使い道は各自自由とされ、唯一の問いは「自分には何が必要だと思うか?」というものだけでした。

それぞれのホームレスは、電話や辞書、補聴器などを買いホームレス支援のプロよりも自分に何が必要なのかをよく知っていました。

1年後の調査で、3000ポンドのうち平均で800ポンドしか使っていないことがわかった。

20年間ヘロイン中毒だった人は、身なりを整え、ガーデニング教室に通い始めました。

実験開始から1年半後には、13人の路上生活者のうち7人が屋根のある生活をするようになりました。そのほかに2人がアパートを借りました。13人全員が支払い能力や個人的成長へと繋がる重要な足がかりを得ていた。と本書にはあります。

 

この実験でわかったのは、単にフリーマネーが貧困者を自活させるというものだけではありません。

フリーマネーによって、かなりのコストを削減できるということも証明したのです。

 

ベーシックインカムの議論の中で、「財源がない」ということはよく論じられます。その議論の前提には、今までと同じだけのコストに上乗せしてベーシックインカムのことを考えるからです。

ベーシックインカムの導入は、ホームレスへの警備費、訴訟費用、社会福祉費なども節約できます。そして、生活保護も年金も必要なくなるわけです。

そして、税金の使われ道も透明化できます。消費税が20%になっても10%は毎月戻ってくるなら、安心して20%払うでしょう。

 

GDPが見逃している労働

最近も話題の安倍首相。彼は、よくGDPGDPと連呼しますね。

資本主義社会では、GDPが絶対的な指標として掲げられ、マイナス成長は国の破滅と言わんばかりに不安を扇ぎます。

コミュニティサービス、綺麗な空気、おかわり自由などは、GDPを増やさないと筆者は述べています。

また、ガッキーこと新垣結衣さんと星野源さんで有名になった「逃げはじ」でもありましたが、主婦の家事も無報酬のためGDPには反映されません。ボランティア活動もしかりです。

また、ウィキペディアやインターネットによって百科事典を買うこともなくなりました。SNSを使うのも無料ですし、このHatena Blogも無料です。

こうして、インターネット時代になったことで世の中には無料のサービスや労働が増えGDPでは測れない部分が大半を占めてきたのではないでしょうか。

 

ベーシックインカムの必要性

過度な資本主義とコマーシャリズムの今日、何が本質的な価値なのかがわからない人が増えてきました。

高収入を得ている人は、富を移転するだけで、有形の価値を創出していません。逆に有形な価値を創出している警察官や看護師は安月給に耐える時代です。

そうして、貧富の格差が広がることで紛争が起きたり、テロが起きたり様々な問題が続出しています。

そして、テクノロジーの発展によって人類は労働しなくていい時代が到来しようとしています。

その時代にどうやって対応するのか?今までのように「労働しない人は生きていけない」のであれば、ほとんどの人は飢えに苦しむでしょう。

 

また、問いを投げかけるとしたら、「あなたは、国が経済成長したら幸せですか?」「どこまで富を築けば幸せになれますか?満足できますか?」

人間は、無限の欲望を抱えていますが、有限の時間も同時に持っています。

何に時間を使って生きますか?

そう問われている時代が今日なのではないでしょうか。

 

お金がないと生きられない。ならば、最低限のお金をみんなで保証しましょう。というのがベーシックインカムです。

思いやりの時代にふさわしい制度だと僕は考えています。

 

まとめ

本書では、全10章でベーシックインカムについて語っています。

話の展開途中で、まとめに入るのも納得感がないかもしれませんが、続きは本書を手にとって読んでください。

人間は、思いやりを持ち自他の「幸せ」を追求する動物です。

それが実現する豊かな時代が今日です。

ベーシックインカムは、その土台を作るものです。

隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働

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