"お金"が地球を滅ぼす
金融資本主義に対して、問題提起を行っていますが、今回はお金が地球環境に悪影響を与える理由を説明します。
なぜ、お金が地球を滅ぼすのか?
以下の図がすべてなのですが、補足説明をしていきます。
まず、基本概念として"お金"があれば、ある程度のモノを買うことができます。
ビルゲイツのような大富豪であれば、お金で売買されているものであれば、いくらでも手に入れることができます。
つまり、お金を持っていれば、「好きな物を好きなだけ買う」ことができます。
では、そもそも世界全体に流通しているお金の量はどれだけあるでしょうか?
"お金"について
世界銀行の発表した2017年の世界の通貨発給量は、1京円(87.9兆ドル)です。10年間で7割も増加しているようです。
お金は、不思議なことに増え続けていきます。たとえ使っても誰かはお金として使えるので、価値が減ることはありません。
"モノ"について
お金は、お金自体に価値があるわけではなく、何かと交換できるから価値があるわけです。その交換する先の"モノ"について考えてみましょう。
1日のライフスタイルに沿って考えましょう。
1)朝食を食べます。2)身支度を整えます。3)電車に乗って通勤します。4)仕事をします。5)同僚とレストランでランチをします。6)電車で帰宅します。7)夕食を食べます。8)布団で寝ます。
大きく、8つに分けましたが、このほとんどに経済活動があり、お金を使っているわけです。「お金を使うこと=地球資源を使うこと」と置き換えることも可能です。
つまり、我々は地球資源を使うためにお金を支払っています。(労働力のような人的資源も支払っていますが、人的資源も地球資源と考えることもできます)
では、その地球資源は、無限に地球にあるでしょうか?使えば使うほど地球資源はどうなりますか?
小学生でも答えられる答えですが、地球資源は有限で、使えば使うほど無くなります。
"お金"と"モノ"の関係性
何かおかしいことに気が付いたでしょうか?
お金は年を追うごとに増加しているのに、資源は年を追うごとに減少しています。
お金は使っても無くならないのに、資源は使うと無くなってしまいます。
お金とモノは、反比例しているのです。
ここで言いたいのは、「俺が稼いだカネなんだから、好き勝手に使わせろ」という論理がまかり通る現代社会がどれだけ愚かであるかということです。
お金を稼ぎ、地球資源を無駄遣いすることは、我々の子世代、孫世代を苦しめるだけなのです。
食品廃棄問題や森林伐採、漁業の乱獲などの問題は、まさに、利益追求の生み出した最たる問題だと認識してます。
最後に
個人にできることとしては、お金の使い方を変えることです。
エシカル商品の購入やフェアトレード商品の購入に切り替えることもしましょう。
また、次世代や地球の未来を真剣に考え実行する企業や団体に積極的に関わり、そこに出資したり寄付することも個人ができる努力だと思います。
20世紀までの資本主義は、私利私欲を発散し、自分さえ良ければ経済(利己主義経済)でした。しかし、21世紀の人類は、先人たちの努力によってモノの豊かさを手に入れ、さらに先の全生命体、地球の行く末を思考できるだけのゆとりを手に入れました。
21世紀という大きく変革する時代に生まれた我々は、次世代の人類と全生命体のためにこの地球の行く末を舵取りする大きな責任があると思います。
僕は、このことに気づいてしまったという責任と使命を感じているので、自分の人生を捧げ、命をかける覚悟で、感謝経済を提案しています。