エストニアのe国民になれるe-residencyとは
e-residencyとは
e-residencyとは、外国人がエストニアの電子国民になれる制度です。このe-residencyを使うことで、日本にいながらエストニアに30分で会社を作れたり、銀行口座を開設できたりします。
また、エストニアの納税システムは全て電子化されているので、このe-residencyをPCに繋げて、確定申告ができます。公的文書の電子署名もe-residencyで可能なので、日本のように印鑑も必要なければ、原本の郵送も必要ありません。
わざわざエストニアに行ったり、税務署のようなところに行く必要はありません。
正確な情報は忘れましたが、世界で20,000人が登録しており、日本では300人ほどが取得しています。
エストニア政府は、2025年までに仮想国民を2,000万人にする目標を掲げており、仮想国家になろうとしています。
日本のマイナンバー制度は、エストニアを参考にしてやっていますが、エストニア政府曰く、日本のマイナンバーは完全な失敗ということです。なぜなら、国民視点(利用者視点)ではなく、行政視点で作られていて、透明性もなく、不信感を余計に与えてしまったからです。
国家が国民をより支配しやすいように国民に番号を振り分けている印象を与えたことがエストニアとは全く異なる点です。
エストニアのe-residencyの個人番号は、公開情報です。名前と同じで、名刺にも表示してあるレベルです。
また、エストニアはロシアの脅威があるため、独自の情報網を確立しています。その情報網を駆使して、e-residency申請された人の履歴をチェックし、発行するのでe-residencyを持っていることがその人の信用性にもなりえます。
e-residencyの取得方法
e-residencyを申請するには、以下のサイトからアプライできます。
英語での申請になりますが、Google翻訳も使えますし、誰でも申請が可能です。
登録費用は、100ユーロ(13,000円)かかります。有効期限は、3年です。
申請から受取まで詳しくはこちらの説明を見るとわかりやすいです。
e-residencyの受け取りは、外苑前にあるエストニア大使館に事前に予約して行きます。
時間が早かったこともあり、大使自ら出迎えてくれました。
英語が苦手な僕ですが、大使は気さくに日本語も混ぜながら話してくれたので、ホッとしました。
パスポートを持って行くのが必須なので、パスポートを忘れないようにしてください。
両手の人差し指の指紋を登録して終了です。着いてから10分ぐらいで終了しました。
最後に、記念撮影をさせてもらいました。
e-residency受け取り後
僕が一番迷ったのは、受け取り後の手続きです。
大使から、e-residencyのアプリケーションをインストールしてくださいと言われ、e-residencyカードをアクティベートしないと使えませんと言われました。
e-residencyカードの箱にURLが記載されていて、そのURLから直接インストールできないので、色々調べましたが、わかりませんでした。
サイトを色々触っていたら見つけたので、それについてここでは書きます。
アプリケーションのインストールできるサイトはこちらです。
https://installer.id.ee/?lang=eng
ここからアクセスして、インストールを行ってください。また、MacのApp Storeにもアプリがあるのでダウンロードしてください。
USBでカードをPCに接続し、カード情報が閲覧できるか確認してください
これで、e-residencyを用いて起業も、納税も、口座開設もできるというわけです。
日本では、今なおシリコンバレーが根強い人気があります。しかし、シリコンバレーは家賃も高く住みにくい場所になりました。
トランプ政権になり、シリコンバレーで働くためのビザ取得自体難しい時代です。エストニアは、国をあげて電子国家になり、アメリカよりも先を見据えた国です。
スタートアップの熱も高まり、様々な最先端スタートアップを生まれています。
特に、EU加盟国(今年はEUの議長国)でありヨーロッパにビジネス展開がしやすい特徴があります。
とても治安もよく、テロの心配もありません。
e-residencyは、エストニアに移住できる訳ではありませんが、エストニアでビジネスをすることが可能になり、エストニアスタートアップへの扉です。
e-residencyコミュニティに入りましょう!!