日本人はたった2人、デジタルノマドカンファレンスに行ってきた
。今回、9月9日、10日に行われたDNX主催のデジタルノマドカンファレンスに出席して来ました。
このカンファレンスを見つけたのは、偶然で、4月ごろデジタルノマドについて調べていたらたまたま発見したイベントでした。
デジタルノマドは、日本にはまだまだ少なく、デジタルノマドがターゲットという話を投資家の方にすると「デジタルノマドってなに?」「市場が小さそう」とほとんど相手にしてもらえませんでした。
アメリカではフリーランス人口が急激に増えており、LCCの登場によってますます移動コストが下がる今日、欧米ではデジタルノマドという人たちが市民権を獲得し始めています。
私は、「旅をするように生きる」というデジタルノマド的なライフスタイルを目指しており、今後の事業をそちらの方向性で展開していこうとしているので、デジタルノマドカンファレンスに出席することで世界のデジタルノマドの様子を肌で感じようと思い立ちリスボンに飛びました。
プレイベント
デジタルノマドカンファレンスの3日前から毎日プレイベントが行われていました。
僕は、2日目と3日目のプレイベントに参加しました。
2日目のプレイベントでさえ、活気がありました。子供連れのデジタルノマドから60代近いシニアデジタルノマドまで様々な属性のデジタルノマドが集まって語り合っていました。
まだ公にしていませんが、今作っているデジタルノマド向けのサービスのプロトタイプを実際に触ってもらいながら説明すると、「新しいね」「クール」「理念がいいね」と説明したほぼ全員の方から言われました。
話した人から聞かれた感想で、心に刺さったのが、「このアプリはリリースされているの?」という質問でした。
今すぐ使ってみたいと思ってもらえたことに感動と同時に、悔しさが募りました。
3日目のプレイベントでも何人かのデジタルノマドにプロトタイプを触ってもらいましたが、今回も評価が高く、褒めてもらいました。
この3日目のプレイベント(前夜祭)も活気があり、熱く語り合っている様子でした。部屋の中ではうるさすぎて互いの声が聞き取れなく、外のベランダに出ている人もちらほらいるぐらいで、熱気と活気に包まれたプレイベントでした。
カンファレンス当日
ついに本番当日です!
会場には30分前に着きましたが長蛇の列ができていました。
会場となったのが、LX Factoryというリスボンにある古い工場をリノベーションした場所でした。とっても味があってカッコいい空間でした。
自身のポッドキャストをしながら世界中を飛び回っているデジタルノマドやコンサルタント、家族6人で世界中を旅しながら生きている起業家ノマドなど様々な登壇者がいました。
僕自身が、英語が得意ではないので、内容自体はあまり理解できていませんでしたが、心意気次第でデジタルノマドは誰だってできるということは伝わって来ました。
中でも最も僕が興奮して聞いていたのが、エストニアのCIOのTaavi Kotkaさんの話でした。
今まで、エストニアに関してFacebookでもこのブログでも取り上げて来ましたが、エストニア政府の方から直に話を聞いたのは初めてだったのでとても興味深く聞いていました。
エストニアが最もe-residencyを使って欲しいと考えているのはデジタルノマドだからこそこのカンファレンスでも登壇されたのだと思います。
場所に依存しないライフスタイルを実現できる環境が整っているのがエストニアだからです。
今回のカンファレンスには、46カ国から500名規模の人が参加していました。開催場所がリスボンということもあり、ヨーロッパやアメリカなど白人が8割型を占めていました。アジア人は最も少なかったです。
特に日本人は、僕と共同創業者の谷野の2人だけでした。
スピーカーとスピーカーの合間には、近くの人と自己紹介し合うワークショップが何度か挟まれたており多くのデジタルノマドと触れ合う機会が多かったです。
ワークショップイベント
10日はワークショップイベントが行われました。
このように、各部屋に分かれてインフルエンサーのデジタルノマドたちが自身の活動や知恵などをシェアしてくれました。
登壇者の中に、YouTuberの方がいてその方の話を伺っていると、日本にALTとして赴任したことがあるという話がありました。
このワークショップが終わった後に話しかけに行くと、まさかのまさか岐阜県各務原市に赴任していたことが判明しました(笑)
僕の実家から自転車で30分ほどの場所に赴任していたわけですから、話が盛り上がり、Facebookまで交換してしまいました!
日本に住んでいたというだけでも珍しいのに、岐阜県のしかも実家の近くというこの確率に感動して興奮しっぱなしでしたww(余談すぎますがww)
このワークショップの日にも何人かに事業の説明をしました。
事業内容以上にみんな、コンセプトや理念に対してとても高評価をしてくれました。事業内容も褒めてくれますが、毎回競合サービスを挙げられます。しかし、コンセプトや理念を話すと、「クールだね」「進捗知りたいから、Facebook交換しよ!」と興奮気味に声をかけてくれました!
実際に実装ができていないという状況がなんとも悔しいですが、理念もコンセプトも事業内容がずれていないことが確認できましたし、何より、世界のデジタルノマドにも受け入れられる事業であることを知れたので、大変意義のあるイベントでした。
最後に
今回のイベントでは、日本では鼻で笑われてしまうようなちっぽけな存在であるデジタルノマドですが、世界を見渡せば数千人、数万人の人口のいること。そして、皆自分のライフスタイルに誇りを持ち、コミュニティを求めていることがわかりました。
だからこそ、デジタルノマドカンファレンスに世界中から参加者が集い、お互いの事業について相談しあったり交友関係を広げる活動をするのだと感じました。
時間にも場所にも囚われないライフスタイルは、好きな時に好きな場所で好きな仲間と生きていけるライフスタイルです。
そして、インターネット上でヒトと会うのではなく、旅をすることでヒトとリアルに出会い、繋がることが重要なのだと思います。
VRで旅をしてもSNSで友達を作ってもほとんど価値はないと思います。リアルで旅をして、リアルで繋がり仲を深めるからこそ、価値が育まれる。
そのためにも、「旅をするように生きる」という時間にも場所にも依存しないライフスタイルができるようにしていかなければいけないと強く強く感じました。