THE PLATFORM
The Platform
The Platformという本を読み終えました。
今考えている事業がプラットフォーム型なので、その勉強のつもりで読んでいたんですけど、あまり参考にならなかったというのが正直なところでした.....
どちらかというとプラットフォームを知らない人に対して、プラットフォームとはなんぞやという話が多く、どうやって運営していくのかということがあまり語られていない印象です。
それと、内容が薄いというか、哲学が薄まっている感じがして、物足りなさを感じたというのが率直な感想です。
プラットフォームとは何か
本書で書かれているプラットフォームの定義から紹介します。
本書で位置づけるプラットフォームとは、個人や企業などのプレイヤーが参加することではじめて価値を持ち、また参加者が増えれば増えるほど価値が増幅する、主にIT企業が運営するインターネットサービスを指します。少し専門的に言い換えれば、ある財やサービスの利用者が増加すると、その利便性や効用が増加する「ネットワーク外部性」が働くインターネットサービスです。
プラットフォームに欠かせない視点として紹介されていたのが、「共有価値観」でした。
この共有価値観は、「内部向け」と「外部向け」という2種類があるそうです。
内部というのは、社内。外部というのは、主に顧客に対してという意味でしょう。
ペイフォワードという考え方
本書にもペイフォワードの重要性が語られていました。
インターネットによって教育現場の役割が変わってきたという話があり、今まで先生が生徒に教えていたという関係性から、生徒が生徒を教えるという教育の仕方に変化しつつあります。
生徒Aが生徒Bを教える時、生徒Aは生徒Bを教える義務はないので、必然的に生徒Bは生徒Aに感謝を伝えます。
生徒Bは教えてもらい上達したので、生徒Cに教えます。というように、生徒同士の教え合いの輪が広がります。
これがペイフォワードになって、恩送りをしあう現象がおきます。
「目に見えない資本主義」の記事でも書きましたが、ペイフォワード的な目に見えない感謝で起きる経済(感謝経済)が当たり前になっていく時代であることを様々な本や経験から感じています。
一見違いそうな分野の本を読んでも、結局ペイフォワードというところに落ち着いているのは、時代がそうさせているとしか言えないでしょう。
人と人をつなぎ、信頼のバトンを渡し互いの信頼や感謝を貯蓄する時代がやってきたのです。